2011年2月24日木曜日

雪解け

一晩降った雪が ふわりと積もって

日の出とともにみるみるとける

いたるところから聞こえてくる

ほとばしるに近い 滴るの音

豊かな生命力に流れ落ちる雪解けに

私は目を覚ます

水滴の穿つその下に湿った

黒く柔らかい土が

もうじき薫るだろう

目を覚ませ

今日の恵みをいただいた

まだ見えぬ生命たち


2011/02/24

2011年2月22日火曜日

誰もがそれぞれに孤独を抱えていて

その孤独を縒り集めて紡いだ糸を絆と云う

絆の縦と横が織り上げるのは

見たこともない色をした

ときに繊細で

かつダイナミックな

無限の万華鏡の世界である

誰もがその美しい世界に繋がっている


2011/02/19

こぼれ落つる

重ねたくちびるから 吐息と笑みが漏れる

かいなに抱きとめられて頬をうずめた

貴方の存在が全てという錯覚

夜毎に訪れる 強烈な自我の否定を

今夜は貴方が溶かしてくれる

不安すぎてつい 腕時計に目がいく

今日だけはどうか

夜は深くて 夜は長くて

この時間が続けばいいと

ただ願いつつ

朝を待つ


2011/02/21

2011年2月1日火曜日

友達ダチ

少し見ない間に イイ男になったね?

言ってることは変わらないけれど

背負っているものが 君にはあるから

その手が頼もしいのは 前から知っていたよ?

ただ ちょっとまだ可愛くて

ちょっとまだ可笑しかっただけ

これからどんどんまぶしくなって

君は歩いて行くんだね

見守るその背中が

ちょっと悔しくて 嬉しいな


2011/2/1