2014年5月29日木曜日

はるか前方に  天まで届くかの如く

虹色にそびえ立つ巨木

不穏に揺れる大気が

切り取ったように安定してゆく

あれは標

自分を見失った僕は

不安をかき分けて進むけれど

なお遠く なお小さく その姿に

それは募るばかりで

決してたどり着くことはなくとも

唯一の標である限り

僕は進み続けるのだろう

幻惑に満ちたこの荒野を


2014/5/28

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