2011年1月3日月曜日

Pieces of Hearts ~風の章~

歌いましょう 声高らかに

笑いましょう 最高の笑顔で

どこにいても 君の声は

私の心に届くから

さあ歌いましょう この風に乗せて


金平糖
ココロの欠片。

こんぺいとうを ひとつ ふたつ

空に浮かべる

ほのかに甘い 思い出も

淡く小さな 幸せも

明日の夜空は きっと輝く



ココロの欠片。

君の翼を おろしてごらんよ

ずぶ濡れになって

そんなに重そうに ただひきずっているなら

そしたら君は 身軽になって

高く 遠く どこまでもどこまでも

飛んでゆけるだろう


スピリット
ココロの欠片。

地平線は はるか遠く

砂の大地は 空を目指す

ギターの音は 俺の歌をのせ

君のスピリットを突き動かすのか

太陽に守られて

俺はまた 旅に出る


ヒヤシンス
ココロの欠片。

走ることをやめて

水面みなもを見つめる 君

飛ぶことをやめて

水面みなもを見つめる 君

恋をしたのは 映る幻

君の微笑


読書
ココロの欠片。

窓辺で過ごす 日曜の午前

小春日和

心穏やかなのは

世界のどこかにあなたがいるから

ああ本当は とても逢いたい

もう叶うことのない願い


f・a・c・e
ココロの欠片。

困った顔 困った顔

ド・ウ・シ・テ・?

困った顔

ボ・ク・ニ・ハ・イ・エ・ナ・イ・ン・ダ

届けてあげるから

ほら 笑った顔


月にいる君へ
ココロの欠片。

空を仰ぐ

過ぎ行く時は 刹那か劫か

月がまた欠け 月がまた満ち

立ち待ち 居待ち 君を偲ぶ

届かぬ想い

君はもういない


鳶のプライド ―故郷の鳶へ捧ぐ―
ココロの欠片。

空高く 弧を描いて飛ぶ

はるか太陽の中に

あなたは 守る

孤高の戦士

この輝きを この温もりを

この優しさを


 ―ニンゲン、イナの原点がここにある―
ココロの欠片。

風が強い日は 心が躍る

段々畑を吹き降ろす風と

青く湾から吹き上げる風が

ぶつかる場所に 僕はいる

風は 僕の友達で

風は 僕の兄弟たちで

今も 僕の故郷を

守ってくれていることだろう



ココロの欠片。

この小さな四角い窓の向こうの

四角い空 外の世界

目を閉じて 呼吸いきを整え

思い出す

例えば ひそやかな森の静寂

例えば 潮風の吹く遠浅の海

四角い窓の向こうの 四角い外の世界


朝一番の君
ココロの欠片。

夜が明けて 私は刻を告げる

新しい一日の始まり

冷たい空気と 朝の光を

体いっぱいに浴びて

深呼吸する

私だけの とっておきのごほうび


坂道
ココロの欠片。

ゆるゆると 坂を下る

コンクリートの白い道

ここはかつて 魂の道と呼ばれたところ

この道の終わりを

私はまだ知らない

暖かい追い風に包まれて

優しい気持ちで 歩いていこう

この坂道の 終着点まで


ティータイム
ココロのカケラ。

魔法の紅茶で お茶会しましょ

一日七度のティータイム

貴女が育てた ハーブを摘んで

フレーバーティーを淹れましょう

ホットがいい? それともアイス?

香り強めが 貴女流

いつまでも笑っていてね

ね! お母さん


卯の花腐し
ココロの欠片。

雨が降る 柔らかい雨

アスファルトから立ち上る

熱気と初夏の匂い

傘をたたんで 佇む

帰れない 帰らない

ゆっくりと 振り返って微笑む

ありがとう さようなら


街路樹のわきに
ココロの欠片。

あの道に香る 甘い花の香

なんて可憐な花 君の名前はなぁに?

花はちらりと片目を向けて

またすやすやと眠ってしまう

ああなんて可憐な君 君の名前はなぁに?


追悼
ココロの欠片。

道端に 花を供える

昨日ここで起こったことを知る者は

ごく少ないのだろう

去ってしまったおまえに

ヒトの言葉は 必要ないのかもしれない

けれど

おまえが生きた証を 私がここに残そう

おまえの母が知らずとも

兄弟たちが逢えずとも

私の心に いつまでも残そう

ただ安らかに 今はおやすみ

愛しい小さな 小さな生命よ


渡り
ココロの欠片。

来る者と 去る者が

今年もまた 交錯する

入り乱れたその光景は

しかし秩序正しく 美しい

その小さな身体で

風を見 羽ばたき

海を越え 山野を越え

お前の生きる地球は

丸いか 鳥よ

移りゆく季節

健やかであれ

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