2011年1月3日月曜日

Pieces of Hearts ~夢の章~

黒い猫に夢を

白い猫に癒しを

幼き君に あふれんばかりの愛を――


流星雨
ココロの欠片。

星降る夜は お気に入りの傘を広げて

願いは必ず叶うと いつか言った君のために

届け

僕の願い


蓮華 ―親愛なる幼なじみの君へ―
ココロの欠片。

雑木林の向こうに 二人で通ったね

蓮華畑

花を摘み 花を摘み

君の作った首飾りが

僕の心を 紅く染める

狂おしいほどに守りたい

愛すべき 君の笑顔


踊り子
ココロの欠片。

誰よりも高く 誰よりも遠くに

ワンステップ ツーステップ アンド ジャンプ

誰よりも凛々しく 誰よりも優雅に

ピルエット アンド ピルエット

ここに生きた証 あなたに見ていてほしい

私の役は 花と道化師


別れ
ココロの欠片。

本当はずっと あなたを見ていた

痛いほどに 私もあなたを感じていたのに

肝心なことは どうしていつも

最後まで言い出せないのだろう

知らないふりをして この胸に閉じ込めて

非情にも突然に 別れの時は訪れる



ココロの欠片。

好き 嫌い 好き 嫌い

好き やっぱり嫌い

来る 来ない 来る 来ない

来る やっぱり来ない

花という花を 手折っても

やっぱり貴方に 届かない

諦めるものか でも――

一面の花畑の 甘い甘い香に酔いしれて

私の肢体は 崩れ始め

やがて悲しい 一輪の花になる


マリオネット
ココロの欠片。

マスター様 マスター様

ぼくのおててを動かして

あの子が一緒に 拍手をしてくれるから

マスター様 マスター様

ぼくのあんよを動かして

あの子が一緒に 踊ってくれるから

マスター様 マスター様

ぼくのお口を動かして

あの子が一緒に 笑ってくれるから

マスター様 マスター様

ぼくの糸を全部切って

だってあの子はもう 動かないから


ラビリンス
ココロの欠片。

鏡の迷宮を 手探りで進む

ときどきちらつく 少年の影

追いかけては 行き止まり

引き返しては また追いかけ

くすくすと笑いながら

君は鏡をすり抜けてゆく

息を切らして辿り着いた

出口のない部屋で

君の流した光の涙が

僕の心に 突き刺さる


passion
ココロの欠片。

黒 黒 黒いものが欲しい 黒が欲しい

黒 黒 黒い海が欲しい 黒が欲しい

黒 黒 黒い月が欲しい 黒が欲しい

黒 黒 黒い貴方が欲しい その鮮血が

貴方の黒い世界が欲しい

赤 赤 赤いものが欲しい 赤が欲しい

赤 赤 赤い街が欲しい 赤が欲しい

赤 赤 赤い地球が欲しい 赤が欲しい

赤 赤 赤い貴方が欲しい その漆黒の瞳が

貴方の赤い世界が 今 どうしても欲しい


ピアニスト
ココロの欠片。

軽やかに 鍵盤を叩く

弾け 踊る 音色たち

けれど

大地のソナタも 天空のワルツも

君の歌声に 敵うものはないから

世界中に散らばった

君の心を集めたら

いま一度 歌ってくれるだろうか

微笑んだままの 君の抜け殻


先輩へ
ココロの欠片。

貴女に似た女性ひとに 今日 出会いました

募る想いを声なき声で そらに叫んだ 矢先でした

ひとつしかない この命

懸ける覚悟が 決まりました

生きる勇気を与えてくれた

貴女が此処に いたからです

貴女に最上の感謝を 彼女に祝福を

私の行く末を あと少しだけ 見守ってください

貴女に 感謝を


違和感
ココロのカケラ。

違和感

違和感

違和感

そこにあるのは

違和感

まるで

自分の身体が自分の身体でないような

おかしな

違和感

苦しい?

苦しくない

痛い?

痛くもない

ちゃんと動く

でも

私という意識が私という個体から浮いている

心が体を拒絶してるの?

体が心を拒絶してるの?

違和感

初めてじゃない

この感覚

ああ夜が明ける

違和感

違和感

堪え難い

この違和感


ココロの欠片
ココロの欠片。

欠けた星よ

貴女が探している 貴女の最後の欠片は

すでに貴女自身の中にある

だからもう一度 光り輝いて

世界中の ココロの欠片が

貴女に応えて光りだしてなお

この惑星が 失った生命を取り戻すまで

どうか星よ 皆を 導いて

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